公表された宇宙基本計画案(3) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

「日本でも、H-X開発はすでにJAXAが関与する段階ではないだろう。開発を支援する補助金と、政府がローンチ・カスタマーとなっての打ち上げ契約によって三菱重工主体の開発を支援するべきだ・・・現在、日本でも三菱重工業宇宙航空研究開発機構JAXA)筑波宇宙センターがファルコンと同様に構造の簡素化による低コスト化を目指した次世代の主力ロケット「H-X」と、H-X用の次世代第1段エンジン「LE-X」の検討を行っている・・・JAXA/三菱重工は、エキスパンダーブリード・サイクルを採用することで、H-IIAの1/2程度にまで低コストで、かつ安全性の高いロケットを実現できると主張している・・・N-IからH-IIAに至るまでの経験により、三菱重工は一社でロケット開発を行う実力を十分に蓄積している・・・競争力を持ったロケットとなるかどうかは、“お上”であるJAXAが判断するよりも、失敗すれば損失を出す民間企業である三菱重工の経営陣が判断したほうが、正しい結果が得られるであろう」らしい。