再検証「ロボット大国・日本」:「日本はレスキューロボットを開発しても配備される状況にない!!」 東北大・田所教授が福島原発での活動を報告 - @IT MONOist

「意外に思うかもしれないが、日本には原発事故を想定して配備されているロボットは1台もない。それどころか、ロボット研究者からは「原発事故対応を目的に入れると国から予算が出なくなってしまう」という話も出ているほどだ・・・現場への配備は一向に進んでいない。それはなぜか。大きな問題は、ロボットが消防車のような「商品」になっていないからだ・・・Quinceのように大学が開発しているのでは量産が難しいし、サポート体制にも限界がある。
そういった部分は本来大学の役割ではなく、メーカー側にノウハウやリソースがあるものだ。しかし、民間企業である以上、一定の売り上げが期待できる市場でなければ商品化はできない・・・レスキューロボットの商品化のためには、「まずは配備するための組織を作ること」と田所教授は提案する。国の予算によって、一定規模の「需要」を創り出す。それも「何らかの形で継続的な予算が担保されないといけない。政権や官僚が代わったくらいで予算が打ち切りになるようでは困る」のだ。そして、その組織がきちんと計画を立てて、メーカーはその計画に基づいてロボットを開発、配備を進めていく」らしい。
宇宙開発も同じなんだよね・・・。