記者の目:有人宇宙開発 意義と目標掲げよ=永山悦子 - 毎日jp(毎日新聞)

まず始めに、素晴らしい記事だ。記者の名前が入っているところも最高だ。気に入ったコメントはココ。
「日本には、人を宇宙へ送る有人宇宙開発を今後どう進めていくか、明確な目標がない。日本は有人活動に取り組み続けるべきだ、と考える。だから今こそ、「きぼう後」の有人活動について議論を始めてほしい・・・だが、日本の技術者はNASAの注文を丹念に研究し、日本独自の改良を加え、きぼうを作り上げた。きぼうを見たNASA関係者は「箱庭のように美しい実験棟」と称賛した・・・ところが、今、宇宙開発に携わる現場には不安が広がる。きぼう製造終了後、新たな有人活動のプロジェクトがなく、各メーカーでは、この分野の人員削減が続いているからだ。構想から四半世紀にわたって蓄積した技術や教訓が、次世代に伝えられない危機に直面している・・・理由の一つは、日本の政府がこれまで有人活動に関して明言を避けてきたことではないだろうか・・・私は、有人活動に取り組むことは必要だと考える。宇宙開発の目的の一つには「人類の夢を追う」という側面がある。「無人探査で十分」との意見もあるが、宇宙開発は人類の「宇宙へ行きたい」との思いからスタートしたのではないのか。有人活動の可能性を否定する宇宙開発は不自然だ・・・日本の資金力、人員で、総花的な技術開発をもくろむことは難しい。日本は、有人活動で何を得意技としていくのかとの戦略も必要だ・・・有人活動の目標についても、「待ったなし」で検討を始めてほしい。この四半世紀で築いた技術や教訓を、無駄にしないことにもつながるはずだ」らしい。ここまで、キッパリ書いてくれるとうれしいぞー。