米国に負けじと宇宙開発に邁進する中国 軍事衛星打ち上げのペースを加速:JBpress(日本ビジネスプレス)

「軍事や安全保障を主な目的として使用されている衛星を「軍事衛星」として分類した場合、米国が最多の104基、次いでロシアの58基であり、中国は40基で3番目の位置づけとなる。一見するとまだ米国に大きく水を開けられているように見えるが、問題は軍事衛星打ち上げのペースであり、米国の研究者の分析によれば、2010年だけで12基の軍事衛星を打ち上げており、2006年から2009年にかけて毎年3 5基であったものが急増している・・・ミサイル弾頭に軌道変更の情報を伝えるのは、デジタル画像衛星や画像レーダー衛星の役割だろう。そうした機能を持つ衛星として、中国は「遙感」(Yao Gan)衛星を6基打ち上げている。この衛星が「東風21D」の弾頭誘導に重要な役割を果たしている・・・おそらく「長征5」ロケットは、これまでの旧式な「長征2 4」と比べ、打ち上げコストがべらぼうに高くなるだろう。中国経済の高成長時代が終わりかけ、今後は中 低成長時代を迎える中で、中国はカネのかかる宇宙開発(宇宙の軍事利用)をどこまで進めることができるだろうか」らしい。