【笠原一輝のユビキタス情報局】 Microsoft「Surface」がPCメーカーに与えた衝撃

「しかも、現在日本のOEMメーカーからは、筆者のようなメディア関係者に対してもMicrosoftに対する恨み節が多数聞こえてくる現状がある・・・日本のメーカーはプリインストールするアプリケーションで差別化し、メーカーによっては自社でアプリケーションを制作し、それによる差別化すら行なってきた。それがMetro Appsではできなくなるというのだから、大きな問題なのだ。そこに今回のMicrosoftの発表だ。日本のPCメーカー関係者が困惑しているのは言うまでも無いだろう・・・しばらくはOEMメーカーも今までと変わらずWindowsを自社製品のOSに採用し続けるだろう。というよりも現時点ではそれしか選択肢がないのが現実だからだ。だが、長期的な視野に立つのであれば、OEMメーカーは今後別の選択肢を真剣に考えざるを得ないだろう・・・もちろんMicrosoftとてそうした問題があることは認識しているだろう。実際、Microsoftはプレスリリースの中で、現在のOEMメーカーのビジネスには影響はないと述べており、OEMメーカーに一定の配慮をしようという姿勢は伺える・・・だがOEMメーカーにとって、今後Microsoftが競合他社だと認識せざるを得ない以上、Microsoftとの協力関係は徐々に薄れていくことが予想される。Windowsエコシステムはゆるやかに崩壊していくのか、Microsoftが単独でAppleに打ち勝つことができるのか。いずれにせよMicrosoftパンドラの箱を開けてしまったことは間違いないだろう」らしい。そういえばGoogleも似たようなことを言っていたよね。Androidでね。