宇宙基本計画策定に向けて(5) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

必見かな。天気が良くなるまでに読むべきだ。俺が気になって所は以下の部分。
「2003年の宇宙三機関統合以降、JAXA内部では、組織のありようをすっきりさせることを名目に、旧ISASの計画的解体が進んできた。現在のJAXA/ISASには、かつての「文部省・宇宙科学研究所」のように理学系研究者と工学系研究者が一体となって、世界第一線級でチャレンジングな衛星や探査機の計画を推進する能力はもうない・・・もともとM-VISASの予算規模内で実施するにはぎりぎりの大きさであり、常にISASの予算を圧迫していた。結果として衛星の打ち上げ頻度は下がり、論文発表数が学者の生命線の一つである理学系研究者にとって、「論文数を稼ぐことができない」という不満を生んでいた・・・JAXA/ISASは、M-V廃止に同意し、結果として「理工一体」は瓦解した・・・技術的基盤の薄い日本が安易に国際協「参加するメーカーがきちんと利益を上げることが可能なだけの予算を付けるということだ」らしい。力を進めると、「技術はすべて海外のもの、日本はセンサーを提供するお客さんになって、探査の場所まで連れて行ってもらう」ということになってしまう・・・基本的に、諸外国の科学探査計画の後追いをするのではなく、「誰もいったことのない場所に」「誰も持ち込んだことのないセンサーを持ち込んで」「既存の知識体系をひっくり返すほどの成果を出す」ことを目指したミッションを遂行すべきだ・・・メーカーに犠牲を強いてはならない。目標が、メーカーへの技術蓄積と展開にあるのだから、いわゆる“メーカーを泣かせる”ような予算面での無理をしては本末転倒ということになる。計画に参加することできちんと一定の利潤を得られ、なおかつ技術的蓄積が積み上がるようにしなければならない」らしい。メーカーと言うよりも業界全体に技術の蓄積が必要だよ。