1800円の一生モン

この週末、自転車タイヤの空気が少なくなり空気入れで空気を入れることを試みたところ、空気入れのpinがバカになっており、空気を入れるどころか、逆に空気が抜けてしまった。そこで、歩いて十分くらいの自転車屋へ入った。そこでの会話。
 俺 >すいませんー。空気入れたいんですけどー。
オヤジ>自分でできる?
 俺 >やりまーす。
オヤジ>大丈夫そうだね。
 俺 >空気入れがいっちゃったんで、新しいのもらえます?
オヤジ>えっ?新しいの?
 俺 >ええ・・・。
オヤジ>今使ってる空気入れの形状はどんなんだ?プラスチックか?補助タンク付いててメータとか付いてるやつか?
 俺 >プラスチックです。メータとか、補助タンクとか無いです。
オヤジ>フォースは?布巻いてるやつか?
 俺 >いいえ・・・。
オヤジ>布巻いてるやつは駄目だ。1年くれーで駄目になる。
 俺 >pinが駄目なんで、新しいの下さい。(いい加減売ってくれと思う)
オヤジ>仕方がねーぇ。新しいの売ってやる。ただし、うちで売る空気入れは一生モンだ。壊れたって絶対捨てるな!必ず直してやる!!フォースだって、交換するし、タンクが駄目になっても修理してやる。それもタダ同然で!!!
 俺 >(心の中でいくらだよーっと叫ぶ。)幾らっすか?
オヤジ>1800円。(膝かっくん状態になる俺)
 俺 >一生モンっすか。
オヤジ>そうだ。空気入れは野ざらしにするなー。どうしても外に置きたいときは逆さまにして置いてくれー。(ここで実演)そうしないと水鉄砲になっちゃうからなぁー。
 俺 >ありがとうございまーす。と言って帰る。
帰り際に思ったこと。やっぱり、こういったオヤジが日本の技術力を支えて居るんだろうなと思う。(あくまでも自転車屋のオヤジではあるが)また、メンタリティという面においても尊敬できる。単に商品を売りたいんではなく、お客に喜んでもらえる方法を提案し、ベストを尽くす。俺もそんな人間になりたい。