記者の目:「はやぶさ現象」を振り返る=永山悦子 - 毎日jp(毎日新聞)

「冷静に振り返ると、はやぶさの評価が今のように定まったのは、帰還前後のこと。仮に帰還できなくても、小惑星への着陸・離陸など人類初の成果を上げていたが、はやぶさ後継機は事業仕分けで予算を削られそうになり、担当閣僚は「(帰還まで)踊り場に置いておいた」と説明・・・政治家や役人は、この盛り上がりに『あれ?』と感じたのではないか」と指摘する。そして、こう続けた。「はやぶさは『国民は本当に役に立つものだけを欲しているのか』という問いを投げかけた。『国民が欲しているのは、国の明るい展望ではないか』と」らしい。