公表された宇宙基本計画案(5) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

「今回の宇宙基本計画(案)が示しているのは、何一つ“本番”をせずに有人宇宙開発を行うという意志とも言えない意志である。これは大変憂慮すべき事態だ。積極的な「やる」でも「やらない」でもない。「やった気分にだけはなる」という、最悪の選択である・・・今回の宇宙基本計画(案)における有人宇宙活動の方針を、私は(少々下品ではあるが)「スマタ有人宇宙活動」と命名したい。宇宙開発戦略本部は本番なしで「有人活動への地歩を構築」しうると考えているのだ・・・宇宙基本法は、日本の宇宙開発の方針を政治が決めるとしている。その時、国民からの責めを負うべきは、現宇宙開発戦略本部長の麻生太郎内閣総理大臣であり、現副本部長の野田聖子宇宙開発担当大臣である」らしい。無理。