浮上した日本の有人月探査計画(2) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

「実際、各方面に聞いてみると、今回の有人構想は、2009年に入ってから急に動き出したものだという。同文書提出前後にJAXA内では上層部から現場に「現在保有する有人技術の種はどれか」という問い合わせが回ったそうだ・・・ところが今回、宇宙開発戦略本部事務局が提出した文書では、そういった経緯をすべて無視している・・・宇宙開発戦略本部では、宇宙開発体制の見直しが進んでいるが、政治の側からは宇宙開発の管轄を文科省から、内閣府に移すという方針が示された。それに対して文科省は、激しく抵抗しており、今後の衆議院議員選挙の結果次第ではどう決着してもおかしくはない混沌とした状況になっている・・・中心となっているのは、豊田正和・事務局長、横田真・内閣参事官など、経済産業省出身者・・・今回の有人月探査に関する文書は、宇宙開発の管轄を巡る内閣府文科省との綱引きの中で、文科省が「今、有人カードを切らずしてどうする」と、最後のカードを切った可能性がある(妄想)」らしい。うん、SF小説としては面白いが実際どうなんだろう・・・。